「毎週がんばってLINEを配信しているのに、クーポンのリンクがほとんど押されない」「文章を工夫しても、既読はつくのに予約につながらない」——LINE公式アカウントを運用している店舗経営者の方から、こうしたご相談を本当によくいただきます。
実は、配信の成果を分けているのは文章の上手さよりも「画像とボタンの設計」であることがほとんどです。
スマホのトーク画面は、お客様が指でスクロールしながら一瞬で「読むか・流すか」を判断する場所です。
その一瞬に目を止めてもらい、迷わず指を動かしてもらうには、画像とテキストが一体となった「視覚的コンテンツ」の力が欠かせません。
この記事では、Lステップやエルメッセージの認定代理店として全国の店舗・サロン・中小企業のLINE運用を支援してきたstudio-THが、リッチメッセージとカルーセル配信の画像デザイン、スマホで押しやすいボタン設計、そしてタップされるコピーの作り方を、最新の仕様に基づいた完全マニュアルとしてまとめました。
今日の配信からすぐに使える内容ですので、ぜひ最後までお付き合いください。
studio-TH(弦巻 陽輔)
新潟唯一のLステップ正規代理店
商工会アドバイザーとして多数のLINE活用支援を実施中。
なぜテキストだけの配信はタップされないのか
最初に、そもそもなぜ文章中心の配信では反応が取れないのか、その構造的な理由を整理しておきましょう。
トーク画面は「読む場所」ではなく「流し見する場所」
お客様のLINEには、家族や友人とのトーク、ニュース、他店の公式アカウントなど、毎日多くのメッセージが届いています。
その中であなたのお店の配信は、わずか2〜3秒で「自分に関係あるか」を判断されています。
テキストだけの配信は、この短時間で内容を伝えきることが困難です。
特に、冒頭が「いつもご利用ありがとうございます」といった定型的なあいさつで始まっていると、肝心のお得情報にたどり着く前にスクロールされてしまいます。
一方で、画像は情報の処理速度が文字の数万倍ともいわれ、シズル感のある写真や「50%OFF」といったインパクトのある数字は、一瞬で指を止める力を持っています。
リッチメッセージ・カルーセル・テキストの役割の違い
LINEで使える主な配信形式には、それぞれ得意分野があります。
目的に応じた使い分けが重要です。
- テキストメッセージ:丁寧な説明、事務連絡、個別の1:1トークに向く。
ただし、リンクのタップ率は単体だと低め。 - リッチメッセージ:最大1040px四方の画像全体をタップ領域にできる形式。
「ひと目でメリットを伝え、即座に行動させる」単一のオファーに最適。 - カルーセル(カードタイプ)メッセージ:複数のパネルを横にスライドして見せる形式。
メニュー比較、商品ラインナップ紹介など「複数の選択肢から選ばせる」配信に最適。
「クリック率3倍」は実証された数字
弊社の支援実績では、同じ内容を「テキスト+URL」で送った場合と、「リッチメッセージ」に置き換えた場合とで、タップ率が2.5〜3.5倍に向上するケースが多発しています。
テキスト配信のURLタップ率が2〜4%程度なのに対し、最適化されたリッチメッセージでは10%を超えることも珍しくありません。
これは画像の訴求力だけでなく、「ボタン面積が圧倒的に大きく、押しやすい」という物理的な要因も大きく寄与しています。
リッチメッセージの画像デザイン完全マニュアル
リッチメッセージを作成する際の具体的なデザインルールを解説します。

基本仕様と成果の出るレイアウト
リッチメッセージの画像サイズは「1040×1040ピクセル(正方形)」が基本です。
※現在は高さのみ「520px〜2080px」の間でカスタム可能ですが、トーク画面の占有率と視認性のバランスから、まずは正方形が最も推奨されます。
推奨されるレイアウトは以下の4パターンです。
- 1枚全面型:最強のインパクト。
期間限定キャンペーンや新商品など、ゴールが1つの場合に。 - 上下2分割型:上部にイメージ、下部に「予約する」などの大きなアクションボタン。
最も汎用性が高い。 - 左右2分割型:AセットとBセット、ランチとディナーなど、2択を提示する場合に。
- 4分割以上:カテゴリー選択など。
ただし、1ボタンが小さくなるため、指の太さを考慮すると推奨は4分割まで。
視線の流れ「Z型」に沿って情報を配置する
人は画像を見るとき、左上→右上→左下→右下へと「Z」の字を描くように視線を動かします。
- 左上:ベネフィット(例:「最大50%OFF」「会員様限定」)
- 中央:メインビジュアル(商品のシズル写真など)
- 右下:クロージング(例:「今すぐ予約」「クーポンを受け取る」)
特に「右下」にアクションボタンを置くのが定石です。
多くのユーザーが右手でスマホを操作するため、親指が最も届きやすく、視線の終点と重なるためです。
文字量は「15文字以内」が鉄則
リッチメッセージ最大の失敗は、情報を詰め込みすぎることです。
目安として、メインコピーは15文字以内、最小フォントサイズは画像横幅(1040px)に対して60px以上を死守してください。
詳細な条件は、画像の下に続くテキストメッセージで補足するのが正解です。
スマホ画面で押しやすいボタンデザインの鉄則
どれだけ魅力的な画像でも、どこが押せるのかわからなければスルーされます。

指のサイズを考慮した「タップ領域」
スマホのタップ領域は、UXデザインの標準として約7〜9mm(44〜48pt以上)の確保が推奨されます。
リッチメッセージ内のボタンパーツも、このサイズを意識して大きく配置しましょう。
「押せる」ことを伝える5つの視覚的ギミック
1. 角丸のボタン形状:四角形より角丸の方が「ボタン」として認識されやすい。
2. ドロップシャドウ:わずかな影をつけることで、立体感が生まれ「押せる」直感を与える。
3. コントラストのある色:ベースカラーの補色(反対色)をボタンに使い、視覚的に浮かび上がらせる。
4. アイコンの活用:「▶」「>」などの記号を文字の横に添える。
5. マイクロコピー:「タップして詳細を見る」などの促し。
マイクロコピーは「ベネフィット+動詞」
ボタン内の文言を少し変えるだけで、CVR(成約率)は劇的に変わります。
- NG:「詳細はこちら」「送信」
- OK:「30秒で予約を完了する」「限定クーポンをもらう」「無料で試してみる」
「何ができるか」だけでなく、「それをすることで何が得られるか、どれくらい簡単か」を伝えます。
カルーセル配信(カードタイプ)の設計とコピー作成術

複数の商品やサービスを紹介したい場合に有効なカルーセル配信。
Lステップ等の拡張ツールを使うと、より高度な設定が可能になります。
1枚目で決まる「スワイプ率」
カルーセルは、1枚目が「目次」の役割を果たします。
1枚目で興味を引けなければ、2枚目以降は存在しないも同然です。
- 1枚目:全体の内容を要約したキャッチコピー。
- スワイプ誘導:1枚目の画像の右端に「スワイプして比較 ▶」などの誘導を入れると、閲覧完遂率が向上します。
Lステップならではの「アクション設定」
Lステップ(またはエルメッセージ)を使用する場合、カルーセルのボタンごとに「タグ付与」や「スコアリング」が可能です。
- 例:「ダイエットメニュー」のボタンを押した人に「ダイエット興味あり」タグを自動付与。
- 活用:後日、ダイエットに関する情報だけをセグメント配信(絞り込み配信)することで、成約率を高めつつブロック率を抑制できます。
よくある失敗パターンと改善サイクル
現場で頻繁に見かけるNG例
- チラシのそのまま貼り付け:文字が小さすぎて読めない。
スマホ専用のデザインが必須です。 - リンク先の不一致:ボタンを押したのにトップページに飛ぶ。
必ず「予約フォーム」や「特定の商品ページ」へダイレクトに飛ばしましょう。 - 背景と文字が同化:可読性が低い。
文字に縁取りを入れるか、背景に半透明の帯(座布団)を敷きましょう。
ABテストの実施
Lステップの「分析機能」を使えば、複数のデザインのクリック率を正確に測定できます。
「人物写真あり vs 商品写真のみ」「ボタンの色:オレンジ vs 緑」など、一箇所ずつ要素を変えてテストを行い、自社のアカウントにおける「正解」をデータで導き出しましょう。
実践チェックリスト
次回の配信前に、以下の項目を確認してください。
1. [ ] 画像サイズは1040×1040px(推奨)になっているか
2. [ ] メインコピーは15文字以内か
3. [ ] ボタンは右下、または押しやすい位置に大きく配置されているか
4. [ ] リンク先はボタンの内容と合致した「最短のページ」か
5. [ ] (Lステップ等の場合)タップ時のタグ付け設定は完了しているか
専門家によるサポートのご案内

「理屈はわかったが、デザインを作るリソースがない」「Lステップの機能を使いこなせていない」という方は、ぜひstudio-THにご相談ください。
弊社では、認定代理店として単なる画像制作にとどまらず、「売上から逆算したシナリオ設計」と「データに基づく改善案」をご提案します。
まずは無料相談にて、現在のアカウントの診断から始めましょう。


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