「新規会員はそこそこ入ってくるのに、気づけば3ヶ月で辞めてしまう」——フィットネスジムやパーソナルジムを経営していると、この「入っては辞める」の繰り返しに頭を悩ませている方は非常に多いです。
広告費をかけて必死に集めた新規会員が、数ヶ月で静かに退会していく。
そしてまた新規集客に追われる。
この終わりのないループから抜け出せないまま、月会費売上が思うように積み上がっていかない。
もしあなたが今、そんな状況に心当たりがあるなら、この記事はきっとお役に立てます。
フィットネス業界において、売上を安定させる最大の鍵は「新規集客」ではなく「継続率(=退会率の低さ)」にあります。
そして、その継続率を左右するのは、実はトレーニング内容そのものよりも「入会後にどれだけ丁寧に、そして自動的にフォローできているか」なのです。
この記事では、LINE公式アカウントを使って退会を防ぎ、会員一人ひとりを「習慣化」へと導く具体的な設計図を、最新の仕様や事例を交えながら解説していきます。
studio-TH(弦巻 陽輔)
新潟唯一のLステップ正規代理店
商工会アドバイザーとして多数のLINE活用支援を実施中。
なぜフィットネスジムの会員は「3ヶ月」で辞めてしまうのか
まず、退会を防ぐ施策を打つ前に、「なぜ会員は辞めるのか」という構造を正しく理解しておく必要があります。
退会理由の9割は「効果不足」ではなく「来店習慣の喪失」
多くの経営者は「効果が出なかったから辞めたのだろう」と考えがちですが、実際の退会理由を掘り下げると、その多くは「行かなくなったから」という単純な事実に集約されます。
人は一度でも足が遠のくと、「今日はいいや」「来週から本気を出そう」という先延ばしを繰り返し、そのまま幽霊会員化していきます。
つまり、効果を実感する前に「来店という行動」が途切れてしまうことが最大の敵なのです。
特に入会後の最初の1ヶ月は、まだトレーニングが生活リズムに組み込まれていない「習慣化前」の非常に脆い期間です。
この時期に来店が途切れると、退会リスクは一気に跳ね上がります。
「先延ばし」と「現実逃避」という人間の弱さ
ダイエットや筋力アップは、成果が出るまでに時間がかかります。
その間、会員は「今日は疲れたから」「雨だから」といった、人間が本来持つ先延ばし・現実逃避の心理に負けていきます。
これは意志が弱いからではなく、自然な心理です。
だからこそジム側は、この弱さを責めるのではなく、「行かなくても繋がっている」「頑張りを見てくれている人がいる」という感覚を提供し、背中を押し続ける仕組みが必要になります。
スタッフの「声かけ」だけでは限界がある理由
「うちは接客が丁寧だから」というジムでも、その声かけが機能するのは「来店してくれた会員」だけです。
本当にフォローが必要なのは、来店が途切れている会員です。
スタッフが日々の業務に追われながら、来店のない会員をリストアップして個別に連絡するのは現実的に不可能です。
ここにLINEによる自動フォロー(仕組み化)の出番があります。
退会を防ぐ土台となる「LINE個別フォロー」の全体設計
重要なのは、全員に同じ情報を送る「一斉配信ツール」としてではなく、会員一人ひとりの状況に合わせた「個別最適化されたフォロー」を自動で行う設計です。
標準のLINE公式アカウントと「Lステップ」の使い分け
LINE公式アカウントの標準機能でも「ステップ配信」は可能ですが、フィットネスジムの継続率向上においては、拡張ツールであるLステップの活用が非常に有効です。
- 標準機能: 「友だち追加」を起点としたステップ配信は可能。
- Lステップ: 「入会日」や「最終来店日」など、特定の情報を起点にした配信が可能。
また、アンケート回答結果や来店頻度に応じてメッセージを自動で出し分けられる。
こうした高度な自動化については、LINE公式アカウントだけでは限界?
Lステップ等「拡張ツール」の選び方と導入メリットでも詳しく解説しています。
「入会日」を起点にしたステップ配信
継続率を高める核となるのが「ステップ配信」です。
入会翌日、3日後、1週間後、2週間後……と、会員が挫折しやすいタイミングを先回りしてフォローします。
標準機能のステップ配信は「友だち追加」が起点ですが、ジム運用では「入会日」に合わせたシナリオが不可欠なため、Lステップでの設計が推奨されます。
タグ管理で「来ている人・来ていない人」を見える化する
Lステップの真価は、会員を「タグ」で分類し、状況に応じたメッセージを送れる点にあります。
- 「2週間来店なし」のタグがついた人にだけ、再来店を促すメッセージを自動送信。
- 「週3回来店」の優良会員には、さらにモチベーションを高める特典を案内。
こうした1対1のコミュニケーションを自動化することで、少人数のスタッフでも数百名の会員を丁寧にフォローできるようになります。
入会直後の退会を防ぐ「オンボーディング・シナリオ」の作り方

入会からの最初の1ヶ月で来店習慣を定着させられるかが、その後の継続率を左右します。
入会当日〜3日:不安を解消し「また来たい」と思わせる
入会当日は「ようこそ!」という歓迎と共に、ロッカーの使い方や予約方法など「聞きそびれた不安」を解消する情報を送ります。
翌日には「昨日のトレーニング後の体調はいかがですか?」という気遣いを。
この「見てくれている感」が、次の来店への心理的ハードルを下げます。
1週間〜2週間:小さな成功体験を「承認」してあげる
この時期はモチベーションが落ち着き、来店が途切れやすくなります。
ここで「1週間続いたあなたは素晴らしいです」という承認メッセージを送ります。
体重に変化はなくても「通っている事実」を肯定されることで、継続の意欲が維持されます。
3週間〜1ヶ月:習慣化の壁を越えさせる
来店が途切れている会員には「お久しぶりです、お体の調子はいかがですか?」という個別リマインドを自動で配信します。
罪悪感を刺激せず、あくまで気遣いとして再来店のきっかけを作ります。
ドタキャンや離脱を防ぐ設計については、ドタキャン・無断キャンセルを防ぐ!
LINEのリマインド配信で来店率を劇的に上げる方法も参考にしてください。
トレーニング指導動画の配信で「ジム以外の時間」も味方にする

週2回ジムに通う会員も、残りの週5日はジムのことを忘れています。
この「非来店時」にどれだけ関われるかが重要です。
自宅向け動画コンテンツで接触頻度を増やす
「自宅でできる3分ストレッチ」などの動画を定期的に届けることで、ジムに行かない日もあなたのジムを意識するようになります。
動画は文字よりも情報が伝わりやすく、開封率も高い傾向にあります。
活用法はテキストより伝わる!
LINEでの動画配信(リッチビデオメッセージ)で商品の魅力を届けるで解説しています。
レベル別・目的別に動画を出し分ける
「ダイエット目的」「筋肥大目的」など、属性に合わせて動画を出し分けると、「自分のために選んでくれている」というパーソナル感が生まれます。
これが大手チェーンにはない、中小ジムやパーソナルジムの大きな強みになります。
モチベーションを維持し「習慣化」を完成させるアプローチ

長期継続には「通うこと自体が楽しい」と感じる仕掛けが必要です。
ゲーミフィケーションの導入
LINEショップカードやLステップのガチャ機能などを使い、「あと3回来店でプロテイン1杯無料」といった小さなご褒美を演出します。
詳細は毎日LINEを開きたくなる!
「ガチャ」と「ポイントカード」で常連客を育てるゲーミフィケーション戦略をご覧ください。
成果の「見える化」
「今月の来店回数は〇回でした!」「累計30回達成です!」といった行動の積み重ねをLINEで定期的にフィードバックします。
体重が落ちにくい「停滞期」でも、行動の可視化によって「自分は前進している」という実感を持たせられます。
LINE活用で退会率を改善した事例
1. 某パーソナルジム(首都圏): 3ヶ月継続率が62%→84%へ改善。
入会30日間のステップ配信と、トレーナーからの個別LINEフィードバックを組み合わせたことで、離脱ポイントを先回りして解消。
2. 某24時間ジム(地方都市): 「2週間来店なし」の会員へ自動リマインド&自宅トレ動画を配信。
月次の解約率が約3割減少。
3. 某ヨガスタジオ(西日本): レベル別のレッスン動画配信により、在籍期間が延伸。
LTV(顧客生涯価値)が約1.4倍に。
費用対効果シミュレーション:退会率を3%下げる価値
月会費10,000円、会員数200名のジムの場合:
- 退会率を10%(20名)から7%(14名)へ、わずか3ポイント改善するだけで、毎月6万円の売上が維持されます。
- 年間で72万円の売上差になりますが、実際にはその会員がさらに継続するため、生涯利益(LTV)への影響は数百万円規模になります。
新規獲得コスト(CPA)が数万円かかる現在、既存会員の維持にLステップの月額数千円〜数万円を投じることは、極めて合理的な投資です。
あなたのジムの継続率は大丈夫?退会防止セルフチェックリスト
- 入会後1ヶ月以内の退会が目立つ
- 「最近来ていない会員」を即座に特定できていない
- 来店が途切れた会員へのフォローが属人的(または未実施)
- ジムに来ていない日の会員接点がほぼゼロ
- 会員の目的(ダイエット・維持など)に合わせたメッセージの送り分けができていない
3個以上当てはまった方は要注意です。
今のままでは、新規集客をしても「穴の空いたバケツ」状態が続く可能性が高いです。
LINEでの継続率改善は「設計」で決まる。まずは無料相談から
LINEやLステップを導入しても、単に一斉送信をしているだけでは成果は出ません。
重要なのは、どのタイミングで、どんな会員に、どんな言葉をかけるかという「シナリオ設計」の質です。
studio-THはLステップおよびエルメッセージの認定代理店として、フィットネス業界における継続率向上の仕組みづくりを支援しています。
「何から手をつければいいかわからない」「今の運用を改善したい」という方は、ぜひ無料相談をご活用ください。
あなたのジムの課題を整理し、最適な改善案をご提案します。
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よくある質問(Q&A)
Q1. LINE公式アカウントの標準機能だけでも退会防止はできますか?
A. 基本的な接点づくりは可能ですが、フィットネスジムで不可欠な「入会日や来店状況に応じた高度な自動配信」にはLステップ等の拡張ツールを推奨します。
Q2. 配信が多すぎてブロックされないか心配です。
A. 「全員に同じ内容」を送りすぎるとブロックされます。
会員の属性やレベルで分けるセグメント配信を徹底すれば、自分に必要な情報として喜ばれるため、ブロック率は低く抑えられます。
Q3. 導入から効果が出るまでどれくらいかかりますか?
A. オンボーディング(入会直後フォロー)の改善は、導入後すぐに新規会員の定着率に表れます。
全体的な退会率の変化は2〜3ヶ月で数字として可視化されるケースが多いです。
まとめ:退会を防ぐ鍵は「行かない日も繋がり続ける」設計にある
- 退会防止は入会後1ヶ月の「オンボーディング」が最重要。
- Lステップのタグ管理で、来店が途切れた会員を自動フォローする。
- 自宅用動画やゲーミフィケーションで「ジム以外の時間」を味方にする。
- 退会率を数ポイント下げるだけで、広告費をかける以上の利益が残る。
会員が「静かに辞めていく」のを見送るのではなく、LINEを通じてそっと背中を押し続ける。
その仕組みこそが、あなたのジムを長く愛される場所に変えていきます。


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