クリック率3倍!LINE公式アカウントのリッチメニューを「データで改善」するプロセス

Lステップ

「リッチメニューは設置したけれど、それが売上や予約にどれだけ役立っているのか、正直よくわからない」——そんなモヤモヤを抱えていませんか。
多くの店舗経営者が、デザイン会社に作ってもらった、あるいは自分で見よう見まねで作ったリッチメニューを、そのまま何ヶ月も、時には何年も放置しています。

しかし、リッチメニューは「作って終わり」の飾りではなく、データで磨き上げていく「営業ツール」です。
どのボタンがタップされ、どのボタンが見向きもされていないのか。
それを数字で把握し、仮説を立てて改善していくだけで、クリック率が2倍、3倍と変わることは決して珍しくありません。
この記事では、Lステップなどの拡張ツールが持つ分析機能を使い、リッチメニューを「感覚」ではなく「データ」で改善していく具体的なプロセスを、店舗経営者の視点で徹底的に解説します。

弦巻 陽輔

studio-TH(弦巻 陽輔)

新潟唯一のLステップ正規代理店
商工会アドバイザーとして多数のLINE活用支援を実施中。


  1. そのリッチメニュー、「なんとなく」で作っていませんか
    1. 「見た目」だけで判断すると成果は伸びない
    2. 「効果測定していない」は機会損失そのもの
    3. 「一度作れば完成」という思い込みを捨てる
  2. なぜリッチメニューは「作って終わり」になってしまうのか
    1. 原因1:LINE公式アカウント単体では「誰が」タップしたか見えない
    2. 原因2:日々の業務に追われ、分析の時間が取れない
    3. 原因3:「何を改善すればいいか」の判断基準がない
  3. リッチメニューの「タップ」を計測・活用する仕組み
    1. ボタンごとに「タグ付け」を設定する
    2. 「クリック率」を算出し、ボトルネックを見つける
    3. セグメントごとにリッチメニューを出し分ける
  4. クリック率3倍を実現する「データ改善サイクル」5ステップ
    1. ステップ1:現状のクリック率を「記録」する
    2. ステップ2:「タップされないボタン」の原因を仮説立てする
    3. ステップ3:一度に1箇所だけ変える(A/Bテスト)
    4. ステップ4:変更後2〜4週間、再びデータを取る
    5. ステップ5:勝ちパターンを固定し、次の改善へ進む
  5. 【業種別】データ改善で成果を出した事例
    1. 事例1:ある美容室(クリック率2%→9%へ)
    2. 事例2:ある飲食店(新規と常連でメニューを出し分け)
    3. 事例3:あるエステサロン(文言テストで予約が急増)
  6. よくある失敗パターンと費用対効果
    1. 失敗:ボタンを詰め込みすぎる
    2. 費用対効果シミュレーション
  7. あなたのリッチメニューは大丈夫?自己診断チェックリスト
  8. リッチメニューの改善は、studio-THにご相談ください
  9. よくある質問(Q&A)
    1. Q1. LINE公式アカウントの標準機能だけでもデータ改善はできますか?
    2. Q2. リッチメニューのデザインは自分で作っても効果は出ますか?
    3. Q3. 小規模な個人店でも効果はありますか?
  10. まとめ

そのリッチメニュー、「なんとなく」で作っていませんか

リッチメニューはLINE公式アカウントのトーク画面下部に固定表示される、いわば「お店の顔」です。
友だちがトークを開くたびに必ず目に入る一等地であるにもかかわらず、その効果を正しく測定し、改善に活かしている店舗は驚くほど少ないのが現状です。

「見た目」だけで判断すると成果は伸びない

リッチメニューを作るとき、多くの方は「デザインがきれいかどうか」「なんとなくおしゃれか」で判断してしまいがちです。
もちろん見た目は大切ですが、それだけではお客様が本当にタップしたくなるボタンにはなりません。
デザインの美しさと、実際にタップされるかどうかは、まったくの別問題だからです。

たとえば「予約」というボタンを一番目立つ左上に置いたとしても、お客様が本当に求めているのが「クーポン」や「メニュー確認」だった場合、その一等地は無駄になってしまいます。
人間の行動は、作り手の想像とはしばしば異なります。
だからこそ、実際の行動データを見て判断することが欠かせないのです。
リッチメニューの見た目やレイアウトの基本については、クリック率が変わる!
ターゲットの心を動かすリッチメニューのデザインと思考
でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

「効果測定していない」は機会損失そのもの

計測をしていない状態は、目隠しをしたままダーツを投げているようなものです。
当たっているのか外れているのかもわからず、次にどう修正すればいいのかもわかません。
計測していないということは、改善のしようがないということです。

友だちが1,000人いるアカウントで、リッチメニューのクリック率が仮に5%だったとします。
これを改善して15%まで引き上げられれば、単純計算で3倍のお客様がボタンをタップし、予約ページやクーポン、ECサイトへ流れていくことになります。
この差は、そのまま売上の差につながります。
逆に言えば、計測していないだけで、あなたは毎日その機会を取りこぼしている可能性があるのです。

「一度作れば完成」という思い込みを捨てる

チラシやホームページと違い、リッチメニューは何度でも、しかも無料で作り替えることができます(※拡張ツール利用料等は除く)。
この「作り替えの自由度の高さ」こそがLINEの最大の武器です。
にもかかわらず、多くの店舗が最初に作ったものを後生大事に使い続けています。

リッチメニューは「仮説」でしかありません
作った時点では、それが正解かどうか誰にもわからないのです。
だからこそ、公開後にデータを見て、「思っていたのと違った」を発見し、修正していくことが本質的に重要になります。
この「仮説→計測→改善」の考え方さえ身につければ、あなたのリッチメニューは月を追うごとに賢く、強くなっていきます。

なぜリッチメニューは「作って終わり」になってしまうのか

改善が必要だとわかっていても、実際には放置されがちなリッチメニュー。
その背景には、ツールの仕様や店舗経営ならではの構造的な理由があります。

原因1:LINE公式アカウント単体では「誰が」タップしたか見えない

LINE公式アカウントの標準機能でも、分析画面からリッチメニューの「クリック数(タップ数)」を確認することは可能です。
しかし、標準機能でわかるのはあくまで「総数」であり、「誰が」タップしたか、あるいは「タップした人にだけ特定のメッセージを送る」といった個別のアクションを自動化することはできません。

ここでLステップやエルメッセージといった拡張ツールが力を発揮します。
これらのツールを使うと、リッチメニューの各ボタンに「タグ付け」を設定でき、「予約ボタンを押した人」を特定してリスト化したり、その後の配信をパーソナライズしたりできるようになります。
標準機能と拡張ツールの違いについては、LINE公式アカウントだけでは限界?
Lステップ等「拡張ツール」の選び方と導入メリット
で整理しています。

原因2:日々の業務に追われ、分析の時間が取れない

店舗経営者は接客、仕入れ、シフト管理、経理と、とにかくやることが山積みです。
「LINEの分析画面をじっくり見る時間なんてない」というのが本音でしょう。

だからこそ、「毎月5分だけ数字を見る」といった最小限のルールを決めてしまうのがおすすめです。
完璧な分析を目指す必要はありません。
「今月一番タップされたボタンはどれか」「まったくタップされていないボタンはないか」——この2つを見るだけでも、改善の糸口は十分に見つかります。

原因3:「何を改善すればいいか」の判断基準がない

仮にデータを見たとしても、「で、この数字をどう読めばいいの?」となってしまう方が多いです。
クリック率が高いのか低いのか、比較対象がなければ判断できません。

このハードルを越えるには、「自社の過去データ」を基準にすることが有効です。
他店と比較するのではなく、「先月よりクリック率が上がったか」という視点を持つだけで、迷わず手を動かせます。

リッチメニューの「タップ」を計測・活用する仕組み

改善のすべての出発点は「計測」です。
ここでは、Lステップ等の拡張ツールを使って、詳細なデータを取得する仕組みを解説します。

ボタンごとに「タグ付け」を設定する

Lステップでは、リッチメニューのボタンをタップした瞬間に「タグ」を自動で付与できます。

たとえば予約ボタンに「予約興味あり」というタグが付くように設定しておけば、後から「予約ボタンをタップしたけれど予約に至っていない人」だけに限定してリマインドメッセージを送ることも可能です。
単なるクリック数だけでなく、「お客様の興味関心を可視化できる」のが、拡張ツールを使う最大のメリットです。

「クリック率」を算出し、ボトルネックを見つける

計測を始めたら、リッチメニューの「表示回数(インプレッション)」に対して「タップ数」がどれくらいあるかを確認します。

一般的に、リッチメニュー全体のクリック率は20%〜50%程度(全ボタンの合計)になることが多いですが、重要なのは「売上に直結するボタン(予約など)」の比率です。
アクセスボタンばかり押されて予約ボタンが押されていないなら、動線に問題があるということが明確になります。

セグメントごとにリッチメニューを出し分ける

さらに一歩進んだ活用法が「出し分け」です。
Lステップの条件分岐機能を使えば、お客様の状態に合わせてリッチメニューを自動で切り替えられます。

  • 新規のお客様: 「初回クーポン」「メニュー紹介」が目立つメニュー
  • 常連のお客様: 「来店スタンプ」「次回予約」が目立つメニュー

このように、相手によって最適な内容を自動で切り替えることで、クリック率と成約率を同時に高めることができます。
セグメント配信の考え方はLINE公式のメッセージ配信コストを削減!
「セグメント配信」で無駄撃ちをなくす
でも解説しています。

クリック率3倍を実現する「データ改善サイクル」5ステップ

計測の仕組みが整ったら、いよいよ改善です。
この型に沿って回すだけで、リッチメニューは着実に成長します。

ステップ1:現状のクリック率を「記録」する

まず、今のリッチメニューの各ボタンのクリック率を記録します。
「予約ボタン:8%」「クーポンボタン:15%」というように、数字を書き出すことが第一歩です。

ステップ2:「タップされないボタン」の原因を仮説立てする

次に、クリック率の低いボタンに注目し、「なぜタップされないのか」を考えます。
原因は主に4つです。
配置が悪い、文言がわかりにくい、そもそもニーズがない、アイコンが直感的でない

たとえば「アクセス」ボタンのクリック率が低い場合、常連客にとっては場所が既知であるため、ボタンを小さくして「今月の限定メニュー」を大きくする方が有効かもしれません。

ステップ3:一度に1箇所だけ変える(A/Bテスト)

改善で重要なのは、「あれもこれも一気に変えない」ことです。
配置も文言も色も全部変えてしまうと、「何が要因で数字が変わったのか」がわからなくなるからです。

「文言だけ変えてみる」「ボタンの左右を入れ替えてみる」など、1箇所ずつ検証することで、自社独自の「勝ちパターン」を蓄積できます。

ステップ4:変更後2〜4週間、再びデータを取る

変更を加えたら、最低でも2週間、できれば1ヶ月ほどデータを蓄積します。
数日だけの数字では、短期的なキャンペーンや天候などの外部要因に左右されやすいためです。

ステップ5:勝ちパターンを固定し、次の改善へ進む

効果があった変更はそのまま採用し、次は別のボタンの改善に移ります。
この繰り返しが、最終的に大きな成果(クリック率3倍など)につながります。
データ分析全般の考え方はLステップ導入成功事例|リピート率改善の具体的数字もあわせてご覧ください。

【業種別】データ改善で成果を出した事例

事例1:ある美容室(クリック率2%→9%へ)

リッチメニューの目立つ位置に「店舗紹介」を置いていましたが、データを見るとクリック率はわずか2%。
一方、隅の「クーポン」は12%でした。
そこで、「クーポン」と「予約」を中央の目立つ位置に入れ替え、文言も「24時間受付中!ネット予約」に変更。
結果、予約ボタンのクリック率が大幅に向上し、LINE経由の予約数が月間40件以上増加しました。

事例2:ある飲食店(新規と常連でメニューを出し分け)

全員に同じメニューを表示していましたが、Lステップで「来店回数」に応じた出し分けを導入。
新規には「名物料理ランキング」、常連には「本日の裏メニュー」を表示
これにより、リッチメニュー全体の反応率が導入前の約2.5倍になり、リピート率の向上にも寄与しました。

事例3:あるエステサロン(文言テストで予約が急増)

予約ボタンの文言を「ご予約」から「24時間かんたんネット予約」に変更。
たったこれだけの変更で、クリック率が3倍近くに向上。
お客様が「電話の手間」を嫌っているというデータ(夜間のクリック数が多い等)に基づいた改善が成功の鍵でした。

よくある失敗パターンと費用対効果

失敗:ボタンを詰め込みすぎる

「あれもこれも」とボタンを詰め込むと、1つ1つのボタンが小さくなり、お客様が迷ってしまいます。
対策はシンプルで、「本当に押してほしいボタンを最大6個(理想は1〜3個を強調)」に絞ることです。
引き算の勇気がクリック率を高めます。

費用対効果シミュレーション

友だち1,000人、客単価5,000円の店舗で、クリック率が5%から15%に改善した場合:

  • 改善前:月50タップ → 5件来店 → 売上25,000円
  • 改善後:月150タップ → 15件来店 → 売上75,000円

年間で60万円もの売上差が生まれます。
拡張ツールの月額費用を差し引いても、十分すぎる投資対効果です。

あなたのリッチメニューは大丈夫?自己診断チェックリスト

  • リッチメニューを作ってから3ヶ月以上、一度も変えていない
  • どのボタンが「誰に」タップされているか、把握していない
  • ボタンが5個以上あり、それぞれが小さい
  • 予約やクーポンなど「押してほしいボタン」が目立っていない
  • 新規客と常連客に、同じメニューを表示している
  • ボタンの文言が「予約」「メニュー」など、行動を促す言葉になっていない

3つ以上当てはまった方は、改善による伸びしろが非常に大きいです

リッチメニューの改善は、studio-THにご相談ください

studio-THは、「Lステップ」および「エルメッセージ」の認定代理店です。

「計測の設定がわからない」「データの読み解き方が合っているか不安」という店舗様のために、設定の代行からデータ分析、戦略的なメニューデザインの制作までサポートいたします。

新潟を拠点に全国対応。
まずは、現状のリッチメニューを一緒に診断する無料相談をご活用ください。
無理な勧誘は一切ございません。

よくある質問(Q&A)

Q1. LINE公式アカウントの標準機能だけでもデータ改善はできますか?

はい、クリック数の総計は確認できるため、簡易的な改善は可能です。
ただし、「タップした人にタグを付ける」「特定の行動を取った人にだけ配信する」といった高度な施策には拡張ツールが必要です。

Q2. リッチメニューのデザインは自分で作っても効果は出ますか?

デザインの綺麗さよりも「配置」と「導線」が重要です。
自作でもデータを元に改善を繰り返せば効果は出せますが、最短で成果を出したい場合は、ノウハウを持つ専門家への依頼を推奨します。

Q3. 小規模な個人店でも効果はありますか?

もちろんです。
むしろ友だち数が限られている個人店こそ、リッチメニューという「一等地」を最適化して、一人ひとりのお客様を確実に予約や来店へ繋げるメリットは大きいです。

まとめ

リッチメニューは「作って終わり」ではなく、データで磨き続ける営業ツールです。

  • 勘ではなく「データ」で判断する
  • 「タグ付け」で顧客心理を可視化する
  • 「仮説・検証」のサイクルを回す

まずは、今のリッチメニューのクリック数を一ヶ月間記録することから始めてみてください。
もし「分析の時間が取れない」「設定が難しい」と感じたら、いつでもstudio-THにご相談ください。

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