「せっかく集めたLINEの友だちが、配信するたびに減っていく」——そんな経験はありませんか。
メッセージを送った翌朝、管理画面を開くと友だち数が数人、多いときには数十人単位で減っている。
あの独特の落ち込みは、LINE公式アカウントを運用する多くの店舗経営者が一度は味わうものです。
ブロックは、単に一人の読者を失うだけではありません。
ブロックされた友だちには二度とメッセージが届かず、これまで積み上げてきた関係がゼロに戻ってしまうという、非常に痛い損失です。
広告費をかけて、店頭で声をかけて、ようやく登録してもらった一人ひとりが、たった一通の配信で離れていく。
これほどもったいないことはありません。
しかし、ここで知っておいてほしいのは、ブロックの多くは「配信の中身」と「文章の書き方」を変えるだけで防げるという事実です。
この記事では、一通あたりのブロック率を最小限に抑え、さらに読者に「また読みたい」と思わせるLINE配信メッセージの構成法を、具体的なテンプレートと事例を交えて徹底的に解説します。
読み終える頃には、あなたのLINE配信が「消したくなる広告」から「開くのが楽しみな便り」へと変わるはずです。
studio-TH(弦巻 陽輔)
新潟唯一のLステップ正規代理店
商工会アドバイザーとして多数のLINE活用支援を実施中。
なぜ友だちはブロックするのか?離脱を生む3つの根本原因
まず押さえておきたいのは、「なぜ人はブロックという行動を取るのか」という心理です。
理由がわかれば、対策は自ずと見えてきます。
ブロックの原因は、大きく分けて3つに集約されます。
原因1:一方的な「売り込み」ばかりで疲れる
最も多いのが、配信内容が「買ってください」「予約してください」というセールス一辺倒になっているケースです。
友だちは商品を売りつけられるためにLINEを登録したわけではありません。
「またセール案内か」と感じた瞬間、指はブロックボタンへと向かいます。
人は「売られる」ことに敏感です。
特にLINEは家族や友人とやり取りするプライベートな空間。
そこに土足で営業メッセージが入ってくると、強い抵抗感が生まれます。
売り込みが悪いのではなく、「売り込みしかない」ことが問題なのです。
原因2:自分に関係のない情報が届く
30代女性向けの新作コスメ情報が、60代男性の常連客に届く。
ランチ営業をしていない日に「本日のランチ」の案内が届く。
こうした「自分には関係ない」と感じる配信が続くと、友だちは「このアカウントは自分を見ていない」と判断し、静かに離れていきます。
全員に同じメッセージを一斉配信していると、必ず誰かにとって「無関係な情報」になります。
これがブロックの温床です。
属性や興味に合わせて配信を出し分ける「セグメント配信」については、LINE公式のメッセージ配信コストを削減!
「セグメント配信」で無駄撃ちをなくすでも詳しく解説しています。
原因3:配信頻度が多すぎる・少なすぎる
毎日何通も届けば「しつこい」と嫌われ、逆に数ヶ月に一度しか届かなければ「誰だっけ?」と忘れられてブロックされます。
適切な頻度を保つことは、内容と同じくらい重要です。
配信頻度とタイミングの最適解については、嫌われない配信の極意。
ブロック率を下げて成約率を上げる頻度とタイミングで数値を交えて解説しているので、あわせてご覧ください。
この3つの原因は、いずれも「読者不在」という共通点を持っています。
書き手の都合を優先した配信が、ブロックを生むのです。
ブロック率の目標値は?業界の実態と現実的なライン
「ブロック率を10%以下に」という目標は、実は運用期間や業種によって捉え方が異なります。
ここでは、運用者が意識すべき正しい指標を整理します。
一般的なLINE公式アカウントのブロック率
業種や運用方法によって差はありますが、LINE公式アカウントのブロック率は、運用開始から時間が経つにつれ累積で20〜30%程度に達するのが一般的です。
中には累積50%を超えるアカウントもあります。
特に「登録時にクーポンだけもらって、その後の配信は不要」というユーザーが多い場合、この数字は高くなりがちです。
一方で、10%前後という数字は「非常に優良でファン化が進んでいる状態」と言えます。
この水準を目指すことが、LINE運用を成功させる鍵となります。
注目すべきは「一通あたりのブロック率」
累積ブロック率は過去の蓄積ですが、改善のために注視すべきは「メッセージ一通あたりのブロック率」です。
- 0.1%〜0.5%:非常に優秀。
読者にとって有益な情報が届いています。 - 1.0%前後:標準的。
配信内容によって増減するラインです。 - 2.0%以上:要注意。
配信内容、頻度、ターゲット設定のいずれかに問題がある可能性が高いです。
毎回の配信ごとに管理画面の「分析」を確認し、どの内容でブロックが増えたかを記録する習慣をつけましょう。
売り込み感を消す「価値提供7:セールス3」の黄金比率
ブロックを防ぐライティングの核心は、配信全体のバランス設計にあります。
ここで提案したいのが、「価値提供7:セールス3」の黄金比率です。

なぜ「7:3」なのか
すべての配信を売り込みにすると、読者は疲れてブロックします。
逆にすべてを無料の価値提供にすると、売上につながりません。
そこで、10回の配信のうち7回は「読んで得する情報」、3回だけ「セールス」という配分にするのです。
7割の価値提供で「このアカウントは自分の役に立つ」という信頼を積み立て、その信頼を土台にして3割のセールスを行う。
信頼という貯金があるからこそ、たまのセールスも「自分に必要な提案」として受け入れられます。
「価値提供」の中身を具体化する
価値提供と言っても、抽象的では実践できません。
業種別に具体例を挙げます。
- 飲食店: 旬の食材の豆知識、家庭でできる簡単レシピ、スタッフのおすすめメニュー裏話
- 美容室: 季節ごとのヘアケア方法、自宅でのスタイリングのコツ、髪のお悩みQ&A
- 整体・接骨院: デスクワークの合間にできるストレッチ、正しい座り方、睡眠の質を上げる方法
- 学習塾: 家庭学習の習慣づけのコツ、受験に関する最新情報、保護者向けの声かけ術
ポイントは、「自社の商品を買わなくても役に立つ情報」を惜しみなく提供することです。
「また読みたい」と思わせる文章表現の具体テクニック
比率が整っても、一通一通の文章がつまらなければ開かれません。
ここでは、開封率を高め、最後まで読ませるテクニックを紹介します。
テクニック1:冒頭の一行(プッシュ通知)で心をつかむ
LINEはプッシュ通知やトーク一覧で、最初の約20〜30文字が表示されます。
この冒頭一行が退屈だと、そもそも開いてもらえません。
「【お知らせ】」などの定型句ではなく、「実は9割の人が間違えている○○のこと」「雨の日にだけ起きる、体の不調の正体」など、続きが気になる問いかけを使いましょう。
テクニック2:一人の相手に語りかける「1対1」の文体
「皆様」「お客様各位」ではなく、「あなた」に向けて書きます。
Lステップなどの拡張ツールを使っている場合は、「名前挿入機能」を使い、「〇〇さん、こんばんは」と呼びかけるだけでも親近感は格段に上がります。
テクニック3:適度な「余白」と「絵文字」の活用
スマホの画面は小さいため、2〜3行ごとに空行を入れるなど「パッと見て読めそう」と思わせる視覚的な軽さが重要です。
ただし、絵文字の使いすぎは幼稚な印象を与えるため、1吹き出しに3〜5個程度が適切です。

そのまま使える!ブロックされない配信テンプレート集
価値提供型メッセージのテンプレート
【今日から使える豆知識】
〇〇さん、こんばんは!
急に寒くなってきましたが、体調はいかがですか?
今日は、ご自宅でも簡単にできる
「◯◯を長持ちさせるコツ」を
こっそりお伝えしますね。
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セールス型メッセージのテンプレート
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全国の店舗に学ぶ、ブロック率改善の成功事例

事例1:美容室——一斉配信からセグメント配信へ
月4回、全友だちに「空き状況」を一斉配信していた美容室。
配信のたびにブロックが発生していましたが、「来店履歴(3ヶ月以上来店なし)」や「お悩み別(白髪・ダメージなど)」にセグメントを分けて配信したところ、一通あたりのブロック率が1.5%から0.3%に激減しました。
事例2:飲食店——「中の人の顔」が見える配信へ
事務的なクーポン配信ばかりだった居酒屋。
店長が自ら「今日の仕入れ」や「まかないの裏側」を写真付きで配信するようにしたところ、ブロック率が低下。
さらに「LINEを見て、あのメニューが気になって来たよ」という会話が店内で生まれるようになりました。
費用対効果で見る、ブロック率改善の経済インパクト
2023年6月のLINE公式アカウント料金改定により、メッセージ配信は「通数課金」の側面が強くなりました。
- 無駄な配信を減らす: セグメント配信でブロック率を下げつつ、配信通数を絞れば、月額料金を数万円単位で節約できる可能性があります。
- LTV(顧客生涯価値)の向上: ブロックされずに繋がり続けることで、数ヶ月、数年先の再来店を促すことができます。
ブロック率を10%改善することは、将来の売上を数倍に伸ばすことに直結します。
LINE配信の設計に悩んだら、studio-THにご相談ください
ここまで、ブロック率を抑えるためのライティングと設計についてお伝えしてきました。
しかし、「自社の場合は何を配信すればいいのか」「セグメント配信の設定方法がわからない」と悩まれる方も多いでしょう。
studio-THは、Lステップおよびエルメッセージの正規代理店として、多くの企業様の運用をサポートしています。
- 現状のアカウント診断(なぜブロックされているのかの分析)
- 読者の興味を惹くステップ配信のシナリオ作成
- タグを活用した高度なセグメント配信の構築
配信設計やライティングに不安があれば、まずは無料相談をご活用ください。
あなたのビジネスに最適な「ブロックされない、愛される配信」を一緒に形にしていきましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 一度ブロックした人にメッセージを送る方法はありますか?
残念ながらありません。
ブロック解除はユーザー側にしか操作できないため、「ブロックされる前に手を打つ」ことが最も重要です。
Q2. LINE公式の標準機能だけでセグメント配信はできますか?
標準機能でも「みなし属性(性別・年齢・地域)」での絞り込みは可能ですが、精度は100%ではありません。
アンケート回答に基づいた「確実な属性」で配信したい場合は、Lステップ等のツールの導入が効果的です。
Q3. リッチメニューを変えるだけでもブロック率は変わりますか?
はい。
リッチメニューで「よくある質問」や「お役立ち情報」を常設し、ユーザーが自分から情報を探せる環境を作ることで、プッシュ配信への依存度が下がり、結果的にブロック率が安定する傾向にあります。
まとめ:ブロックされない配信は「読者への思いやり」から生まれる
- 配信は「価値提供7:セールス3」の黄金比率
- 文章は「皆様」ではなく「あなた」へ
- セグメント配信で「自分に関係のある情報」だけを届ける
- 毎回の配信後にブロック率を分析する
これらすべてに共通するのは、書き手の都合ではなく、読者にとって価値があるかを考え抜くことです。
あなたのLINE配信が、開くのが楽しみな便りになることを願っています。



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