「せっかく友だちを集めたのに、配信するたびにブロックされてしまう」——そんな悩みを抱えていませんか。
多くの店舗経営者が、LINE公式アカウントを「全員に同じメッセージを一斉に送るツール」だと思い込んでいます。
しかし、その”全員配信”こそが、ブロック率を上げ、配信コストを膨らませる最大の原因なのです。
この記事では、Lステップの「セグメント(配信対象)分け」を使って、必要な人に、必要な情報だけを届ける方法を、店舗経営者が今日から実践できるレベルまで噛み砕いて解説します。
全員配信をやめるだけで、ブロック率が下がり、配信コストも削減でき、そして何より「読んでもらえる」アカウントへと生まれ変わります。
最新の料金体系に基づいたシミュレーションや、全国の業種別事例も交えてお届けします。
studio-TH(弦巻 陽輔)
新潟唯一のLステップ正規代理店
商工会アドバイザーとして多数のLINE活用支援を実施中。
なぜ「全員配信」がブロックを生むのか
まず押さえておきたいのは、ブロックは「嫌われた結果」ではなく、多くの場合「自分に関係ない情報が届き続けた結果」だということです。
ここを誤解したまま配信内容だけを工夫しても、根本的な解決にはなりません。
お客様は「自分ゴト」でない情報に反応しない
人は毎日、膨大な情報にさらされています。
そのなかでLINEの通知が鳴ったとき、「自分に関係ある」と思えば開き、「また関係ない宣伝か」と思えば無視、それが続けばブロックします。
たとえば、メンズカット専門の来店客に「レディース向けカラーキャンペーン」が届いても、その人にとってはノイズでしかありません。
一度は我慢しても、無関係な配信が3回、4回と続けば「このアカウントは自分向けではない」と判断され、通知を切られ、最終的にブロックされます。
つまりブロックの多くは、内容の善し悪し以前に「宛先の設計ミス」から生まれているのです。
全員配信は「無駄な追加料金」を発生させる
見落とされがちなのが、コストの問題です。
2023年6月の料金改定以降、LINE公式アカウントの無料メッセージ通数は大幅に削減されました。
- コミュニケーションプラン(無料):月200通まで
- ライトプラン(5,500円/月):月5,000通まで
- スタンダードプラン(16,500円/月):月30,000通まで(超過分は従量課金)
友だちが3,000人いて、全員に月8通配信すれば、月24,000通。
スタンダードプランの枠内ですが、友だちが増えて3,751人を超えると、月8回配信で30,000通を超え、1通あたり最大3円の「追加メッセージ料金」が発生し始めます。
配信対象を絞り、本当に情報を必要としている3割の人だけに送るようにすれば、ライトプラン(5,000通)で運用できたり、追加料金をゼロに抑えたりすることが可能です。
ブロック率は「アカウントの健康診断」の数値
ブロック率は、アカウントの設計が正しいかを映す健康診断の数値です。
一般的に、累計ブロック率が40〜50%を超えると「配信設計に構造的な問題がある」サインといえます。
逆に、セグメント配信を丁寧に行っているアカウントでは、20%台に収まるケースも珍しくありません。
ブロック率の考え方は、LINEのブロック率を下げる3つの工夫でも解説していますが、本記事はその「工夫」を仕組みとして実装する手順に踏み込んでいきます。
セグメント配信とは何か——基本の考え方

セグメント配信とは、友だちを属性や行動によってグループ分けし、そのグループごとに最適なメッセージを送り分けることです。
「全員に同じ声かけ」をする店員はいない
実店舗の接客を想像してください。
常連さんには「いつもありがとうございます」、初めてのお客様には「ご来店ありがとうございます」と接するはずです。
LINEになると突然「全員に同じ台本」を送り始める不自然さを解消し、対面接客の”当たり前”をデジタル上で再現する仕組みがセグメント配信です。
「タグ」で友だちに情報の目印をつける
セグメント配信の土台となるのが「タグ」です。
「メンズ」「30代」「来店3回以上」など、自由に設計できます。
このタグを組み合わせることで、「30代・女性・3ヶ月来店なし」といった細かい対象抽出が可能になります。
タグがない名簿はただの人数、タグがある名簿は資産になります。
LINE公式単体とLステップの決定的な差
LINE公式アカウントにも属性絞り込み機能はありますが、以下の制限があります。
- みなし属性の限界:LINE側が推定する年代・性別のため、精度が100%ではない。
- 友だち数の壁:ターゲットリーチ数(有効友だち数)が100人以上いないと属性絞り込みが利用できない。
- 行動履歴の紐付け:誰がどのボタンを押したか、アンケートで何と答えたかといった「実際の行動」に基づくタグ付け・配信が困難。
Lステップを使えば、アンケート回答、リッチメニューのタップ、URLクリック、来店回数など、「その人が実際に取った行動」に基づいて100%正確に自動タグ付けができます。
実践ステップ①:タグ設計で「分け方」を決める
セグメント配信の成否は、9割が「タグ設計」で決まります。
まずは3つの軸で分けてみる
- 属性軸:性別・年代・エリアなど、その人が「誰か」
- 興味軸:どのメニュー・商品・サービスに関心があるか
- 行動軸:来店回数、最終来店日、クーポン利用の有無
最初から完璧を目指さず、まずは「性別」や「来店経験の有無」など3〜5個のタグから始めるのがコツです。
タグは「配信の目的」から逆算して作る
「雨の日にディナー客だけに割引を送りたい」なら「ディナー利用」タグが必要、「新色カラーを知らせたい」なら「カラー興味」タグが必要、というように、「どんな配信を送りたいか」というシナリオが先、タグ設計は後です。
タグを「自動で」貼る仕組みを組み込む
スタッフが一人ひとり手動でタグを貼るのは現実的ではありません。
Lステップなら、登録時のアンケート回答や、リッチメニューのボタンタップをトリガーに、タグを自動付与できます。
自動化こそが、運用を継続させる鍵です。
実践ステップ②:情報収集の入り口を設計する

登録直後の「回答フォーム(アンケート)」が最短ルート
情報収集の黄金タイミングは、友だち追加直後です。
「あなたにピッタリの情報をお届けするため、2つだけ教えてください」と伝え、タップだけで終わる選択式の質問を用意します。
「情報を絞るため」ではなく「あなたのため」と伝えることで、回答率は飛躍的に向上します。
リッチメニューを「情報収集装置」に変える
リッチメニューの各ボタンに「タグ付与」を設定しておけば、お客様が興味のある項目をタップするたびにタグが蓄積されます。
- 「メニューを見る」タップ → 興味あり
- 「予約する」タップ → 予約意欲あり
- 「アクセス」タップ → 来店検討中
このように「行動から読み取る」ことで、アンケートに答えていない人の情報も集まります。
実践ステップ③:セグメント別のメッセージを設計する
「送らない勇気」を持つ
セグメント配信の本質は、「送らない判断」をすることです。
今月すでに3回来店している人に「再来店クーポン」を送らない。
これだけで、お客様は「この店は自分の状況をわかってくれている」と信頼を深めます。
休眠客には「特別扱い」で復活を促す
「最終来店から90日以上」のタグを持つ人だけに、「お久しぶりです、特別に○○をご用意しました」という限定オファーを送ります。
全員に送ればただのバラマキですが、対象を絞れば「私に向けた特別な招待」になります。
費用対効果シミュレーション——数字で見る削減効果

友だち4,000人の店舗で、月8通配信する場合を例に比較します。
1. 全員配信(一斉配信)
- 通数:4,000人 × 8通 = 32,000通
- LINEプラン:スタンダードプラン(16,500円)+ 追加2,000通分(約6,000円)
- 合計コスト:約22,500円/月
- リスク:関係ない人への配信による大量ブロック
2. セグメント配信(対象を1,500人に絞る)
- 通数:1,500人 × 8通 = 12,000通
- LINEプラン:スタンダードプラン(16,500円)※追加料金なし
- 合計コスト:16,500円/月
- メリット:月6,000円の節約。
さらに、関心が高い層にだけ届くため成約率が向上。
配信を絞ることで、上位プランへのアップグレードや追加料金を回避し、その浮いたコストをLステップの利用料に充てることが可能です。
全国の業種別・セグメント配信活用事例
【飲食店】雨の日配信の最適化
以前は全員にクーポンを送っていた居酒屋が、「ディナー利用」タグを持つ人にだけ雨の日限定配信を実施。
ランチ利用客のブロックが止まり、半年でブロック率が48%から25%へ低下しました。
【美容室】興味メニュー別の案内
リッチメニューで「トリートメント」に関心を示した人にだけ、ケア情報を配信。
無関係な情報を減らしたことで、クーポン利用率が従来の3倍に向上しました。
【クリニック】診療科目別の情報提供
問診アンケートに基づき、関心のある健康情報だけを提供。
「自分に関係ない医療広告」をなくすことで、ブロック率が14%という驚異的な低水準を維持しています。
自己診断チェックリスト
以下の項目に3つ以上当てはまる方は、改善の余地が非常に大きいです。
- [ ] 配信はいつも「友だち全員」に同じ内容を送っている
- [ ] 友だちに「タグ」を一つも付けていない
- [ ] 累計ブロック率が40%を超えている、または数値を把握していない
- [ ] 配信のたびに友だちが10人以上減っている
- [ ] LINEの追加メッセージ料金を毎月払っている
studio-THのサポート
「セグメント配信が良いのはわかったけれど、設定が難しそう」——そう感じるのは当然です。
studio-THはLステップおよびエルメッセージの認定代理店として、多くの店舗の設計を支援してきました。
- どんなタグを設計すれば売上が上がるのか?
- 配信コストをどうやって最小化するか?
- ブロックされないシナリオ構成は?
こうした課題を、あなたの店舗の状況に合わせて解決します。
まずは現状のアカウントの「健康診断」として、無料相談をご活用ください。
よくある質問(Q&A)
Q. 友だちが少なくてもセグメント配信は必要ですか?
A. はい。
むしろ少人数のうちから「この人は何を求めているか」を把握する習慣をつけることで、将来的に大きな資産になります。
Q. Lステップの料金を払ってまでやる価値はありますか?
A. LINE公式アカウントの追加メッセージ料金を払っている場合、配信を絞ることでそのコストを相殺できるケースが多いです。
また、ブロック防止による「LTV(顧客生涯価値)」の向上を考えれば、投資対効果は非常に高いと言えます。
Q. タグ設計を後から変えることはできますか?
A. 可能です。
運用しながら「このタグは反応が良い」「この分け方は不要だった」とブラッシュアップしていくのが、成功への近道です。

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